2008-01-01から1年間の記事一覧

Barbarella

「バーバレーラ」はカルト映画中のカルト作品。1968年作品。主演:ジェーン・フォンダ、監督:ロジェ・バディム、制作:ディノ・デ・ラウレンティスという名前が並び、当時の月並みな表現を続けると「お色気タッチ」で、最近再びDVDで見直すと、キッチュで良…

Elvis in Arena 91/92 winter

クリスマスといえばキリスト、キリスト教といえば賛美歌、賛美歌といえばエルビス。でエルビスがシンボリックに出ている雑誌で好きなのがコレ。アメリカの雑誌ではない。見ればわかるが、British Magazine for Menである。編集クレジットを見ると発行人と編…

Norman Rockwell

この有名なジャケットはアル・クーパーとマイク・ブルームフィールドのライブで、絵は何とノーマン・ロックウエル。デザインに詳しい人ならちょっと驚く。当時のプロモ用写真(つまりアー写)をトレースしアクリル絵の具で描いたと思われる。タイトルなしで…

Jimmy

ジミーといってもジミー・クリフ。レゲエのジミー。ジャケは1976年の有名なライヴ・アルバム。「アンタがレゲエかい?」と失笑するかもしれないが、プロだから幅広い。ついでに言うと、ドレット・ツエッペリンだって知ってるぜ。(80年代後半のツエッペリン…

Beck Again

珍しく続けてベック。大抵の(国内盤)アルバムのインナーに略歴が添えられているのは、目紛しいバンド遍歴とこのギタリストらしいスタンスを表している。この人ほどギターを取ったら何も残らない人はいない感じがする。別にギターを取らなくて良いので、好…

Beck is Jeff

ベックといえばジェフ・ベック。フランク・ザッパも、ジミ・ヘンも上手いギターと言えばこの人だと言っている。/ヤードバーズ(映画「Blow Up」出演)〜ミッキー・モストが絡んでいた頃〜「恋はみず色」〜ジェフ・ベック・グループ時代(ニッキー・ホプキン…

Future & Past

「上海今昔写真集」というタイトルの写真集。見開き単位で構成されていて、左ページにモノクロの「昔の風景」、右ページにカラーで「同じ場所の現在」という「今昔」を見つめる写真集である。こんなにも街が変貌するのか、と思うほど変化する街に驚くが、そ…

J-POP from USA

日本のポップスを紹介したアメリカ編集の本。1998年発行/スティーヴ・マクルーア氏編集/出版社はチャールズ・イー・タトル出版。A4サイズ・160ページ・オールカラー。洋書扱いで2600円。日本語訳も一部付いている。/代表的なミュージシャンだけでなく、イ…

Very Small Graphic

グラフィック制作の部門でSmall Graphicという枠が在る。この枠の対象は小さい部品の様な役割なのだが、一個の完結した内容を持ちあわせ独立している、という枠だ。例えば、この瓶のキャップである。 ウィルキンソンのジンジャーエールは、アメリカ19世紀の…

Atom Heart Mother’s Invention

このジャケットを知らない音楽好きは多分いないと思う。ジックリ聴いたことはなくともジャケットだけでも見たことはあるジャケの名作である。しかし更にジックリ見ていると、これは多分合成である。ポジ合成という複数のフィルム上を合せて作れる合成と思わ…

What poster is this?

アイスランドが大変な事になっている。某バンドのロケで1997年に行った直後に撮影場所で大洪水があった。あの場にいたら間違いなく死んでいたな、というものだった。/その時街の至る場所にビョークの「凱旋公演」のポスターが貼ってあった。(数枚拝借自宅…

After No New York

1978年発表のアルバム「No New York」でド頭でぶっちぎった演奏を聴かせてくれたコントーションズのジェームス・ホワイトがその翌年、James White& Contortions名義とJames White& Blacks名義の2枚をリリース。4バンド参加のコンピレーションだった「No New …

Magazine as City

NYCと書けばNew York City。ジュリアーノがキレイにしたお陰でなくなったものも沢山あるという印象がある。80年代のNYの音が好きだった。世界のアンダーグランド魂の集う街だった。かつてパリ発NY行きの便の「匂い」。瓦礫の中の元ガソリンスタンドにアーテ…

Chinese Japanese

香港に初めて行ったのは、86年だったか。まだクーロン城があった。今でこそ伝説の魔城だが、突然出くわした感じで言えば、ただの大きなゴミの塊にしか見えなかった。/慌ただしい通りから中に入ると急に静かになった。下界に降り立った様な心持ち、つまり娑…

Sunday Boy

小学館が誇る「少年サンデー」の昭和40年(1965年)の3月14日号。50円。/「マガジン」「サンデー」に続いて「キング」が出てきた時30円か40円と安かった記憶が有る。自宅は漫画本を売っていた文具店だったので、配本されて店に出す直前&学校に行く前に「立…

Domestic Animation

「テレビアニメ全集1(文庫)/秋元文庫/300円/杉谷卓著作/昭和53年(1978)発行」昭和38年元旦放映された日本初テレビアニメの手塚治虫原作「鉄腕アトム」から昭和44年の「アタックno,1」まで77作品が紹介されている。製作者のクレジットから放映された…

20th Aniversary?

1989年の11月の文化の日に創刊されたこの雑誌が、出続けていれば丁度20周年。残念ながら出てないので自分で祝います。今から2ヶ月ほど前に、偶然に数人の元編集スタッフに会った。皆にはこの雑誌はどう残っているのか?ボクは2年という短命で終わってしまっ…

Pika Pika is over?

「ピカピカ」という名で今や全国的に有名になった感のある懐中電灯を使ったアニメ。夜中に皆が集まって描くというグラフィティの真骨頂だが、使っているのが「光」なので、汚さない=迷惑にならない、というところが今っぽい。しかもユーモアのセンスに溢れて…

Bikkuri ni Bikkuri

パルコ出版発行/1977年月刊雑誌「ビックリハウスsuper/3号」580円(消費税なし)/表紙は佐藤憲吉(ペーター佐藤のこと)がロックバンドKISSのジーン・シモンズをエア・ブラシで描いている/マッド・アマノはじめ「パロディ」が流行っている時代である。予…

The Doors in Strange Days

好きなジャケットは?と聞かれたら、先ず最初に出てくるのはコレ。新宿の輸入盤専門店で世間より一足先に見た時一瞬息が停まった感じ。予想していない良いリズムがグッと来た感じ。 中学生時代にプログレの洗礼を受けたので、ジャケットにはウルサイ世代と思…

Alexis Korner is Father of British Rock

この8月から始めて音楽雑誌(元はブリティッシュロック中心)編集デザインに関わることになった。そこには濃い音楽好きが集まり世界で一番正確なデータがA4版約100ページに詰っている。グラフィックが落ち着いたら紹介するとして、その中にあった情報がきっ…

Maki The Legendaly Singer

常にトコトンな関係性を随所に感じるが、実は冷静で観察好きで柔軟な人なのだ。コンビニに置いてあるものから見えること、その陳列が変化する流れ、とかの話しをした事がかつてある。 確実に「今」を感じている歌に、日本のどこか遠くに響いていた音色を逢わ…

Tomita Isao’s just like a Magician.

ノーベル賞で評価された研究が30年前という、自分がグラフィックデザイン業界に飛び込んだのも同じ時期なので、心のタイムマシーンを使って遡ってみる。/1978年である。The Rolling Stonesで言えば「Some Girl」の頃で、でもボク的にはStonesでは全然なくて…

Captain Rong Chang

1986年だと思うが、パーティーではじめて会った時に伊藤桂司さんから頂いたたか、友人が濮用に貰ってきてくれたか、忘れたがとにかくビニール袋に入れて大事にとってあった自費出版作品集「Cartoon Classic」である。当時の伊藤さんは、1日中描きまくってい…

Dr, Rhythm(DR)

ドクター・リズム(以下DR)というリズムボックス(以下RB)であ〜る(以下R)。1975年頃に手に入れたと記憶しているがあまり定かではない。/同時期にローランドのシンセとシーケンサー(共にアナログ)も買いキース・エマーソンを(来日!「タルカス」完全版?…

DIF JUZ

80年代はアナログからデジタルに移行する時期だった。当時のロンドンのバンドの生の音が聞こえると言えば、こんなのも面白い。当時はカセットだけでのリリースというのも多くあった。カセット(専門)レーベル「Pleasantly Suprised」から14本(1982-1985)…

Magazine Forever

雑誌「Switch」が月刊になったのが、1994年。媒体資料を作ったからよく覚えている。担当だった姉妹誌「THIS」も第三期を迎え、今から思えばこの頃が「70年後半頃から続いた雑誌黄金期」の最終章だった。確かにここから雑誌は次の段階に突入する。業界的に言…

Did he going to video store?

マーク・コスタビの作品集である。彼が多いに話題になったのは、自分で描かない、という点だ。 自分で描いて始めてアーティストという概念をブチ破った、と評価する人。偽アーティストだと決めたがる人。そういう論争自体面白がる人。僕からすれば、どちらで…

Mic Star

ミックさんの(現在開催中の)作品展があまりに素晴らしかったので、家に作品集があるか?調べてみる。と、今はなき光琳社出版から同時に発表された別内容で同タイトルの2冊。それに大判の作品集等が数冊あった。 その作品集「プレゼント」(図版/1991年作…

superstar

もう一ヶ月くらい前だが、試写で映画「マシュー・バーニー/拘束ナシ」を見る。一般的なコミュニケーションの部分を無視した作りには感心しない。が、ビョークというアーティストが、予想以上に普通っぽい一人の女として男を見守る光景は、実にハッキリ見て…