Did he going to video store?


マーク・コスタビの作品集である。彼が多いに話題になったのは、自分で描かない、という点だ。
自分で描いて始めてアーティストという概念をブチ破った、と評価する人。偽アーティストだと決めたがる人。そういう論争自体面白がる人。僕からすれば、どちらでも良い事で、僕の判断は、アーティストは自分で断言できれば、その人はアーティストである(人が決めることじゃない)。
総合的に見るとコスタビ氏はアート・ディレクターだと思う。多くの仕事がアート・ディレクターという独立した(かなり大事な)ポジションは様々な専門家が兼任することなのだが、彼の場合は特異にも独立した職業なのだ。
つまり、絵の構想を絞って行くにあたりミーティングを行い、描いてもらう複数の人と契約して絵を作っていく。クライアントを待つのではなく、自分から持ち込む(らしい)。独自なスタイル(様式)を考えたのだから、描いている途中で描き手が代わっても同じように仕上るように出来ている。これは、アート・ディレクションそのものと思う。

タイトルは「Sadness because The Video Rental Store was Closed」(1988年初版)