Very Small Graphic

グラフィック制作の部門でSmall Graphicという枠が在る。この枠の対象は小さい部品の様な役割なのだが、一個の完結した内容を持ちあわせ独立している、という枠だ。例えば、この瓶のキャップである。
ウィルキンソンジンジャーエールは、アメリカ19世紀の頃、自家製で作っていた頃の味を再現していく(コンセプトか)、紙や缶等味に影響してしまう素材ではなく、ガラス瓶にこだわっている(らしい)。
このキャップを近づけて見てみると、必要な要素がところ狭しと入っているが、雰囲気には妙に存在感がある。中身を飲んだ後、再びジックリと見てみる。側面の凸凹には、男らしい荒々しさがあり、飲み口があたる中面にはさり気ない配慮と繊細さがある。抜かれた瞬間からただの「ごみ扱い」され、捨てられ踏まれてもプライドを捨てない気骨を感じる。と思うと、自分のどこかに似ているような気がしてきた。やばい感動してしまった。