Sunday Boy

小学館が誇る「少年サンデー」の昭和40年(1965年)の3月14日号。50円。/「マガジン」「サンデー」に続いて「キング」が出てきた時30円か40円と安かった記憶が有る。自宅は漫画本を売っていた文具店だったので、配本されて店に出す直前&学校に行く前に「立ち読み」していた。特権であった。学校に着くと、友達から「もう読んだ?いいなあ。」とか言われた。半分自慢でも半分恥ずかしい。/浪人時代に資料探しに行った神保町の古本屋で300円だかで買ったのが、このサンデー。読んでた当時、買った当時と違い、今は職業柄、分析を楽しむ。/名作と言われている漫画作品がここに網羅されているのに驚く。表紙には、横山光輝藤子不二雄赤塚不二夫の名前に、「スーパージェッター」は東京放送(TBS)の企画と書いてあり、絵は久松文雄としてある。こういう表記は、表紙の3方の様にオリジナルで作っている作家とは、やはり何となく一線を隔てている感じ。表紙にはないが、連載漫画は、山川大助「エムエム三太」貝塚ひろし「九番打者」吉田ゆたか「SFむかし話」つのだじろう「ブラック団」高野よしてる「俺はやるぞ」の5本に、読物が「タイムマシン」(文:佐々成一/絵:小松崎茂)「熱血ぼうけん小説・少年ひみつ島」(文:相良俊介/絵:江波譲二)の充実した2本もある。それからそれから世界のトピックが巻頭を飾る「あっと驚く、びっくり事件の大特集/世界の怪事件」後半にも「光をはなつ怪獣」とあり、「あっと〜」は解説が、あの南山宏で、絵は石原豪人伊藤展安前村教綱梶田達二・梅田紀代志の5方が着手という力の入れよう。/現在のような細かさはないが、皆が真剣に作っているのがよくわかる。濃いし、熱い感じが、少年を夢中にさせた。ポップアートの作品としても見れるし、歴史の断片を感じることも出来る。