20th Aniversary?

1989年の11月の文化の日に創刊されたこの雑誌が、出続けていれば丁度20周年。残念ながら出てないので自分で祝います。今から2ヶ月ほど前に、偶然に数人の元編集スタッフに会った。皆にはこの雑誌はどう残っているのか?ボクは2年という短命で終わってしまったこと、最後まで納得出来るレベルまで行かなかったこと、で自分の中では「失敗作」として、次に向かったつもりだったが、20年経った今でも濃厚な陰が残っている。
30代前半の「馬鹿力」というか、執念というか、何度もレイアウトをやり直したり、「台割り」や広告とのバランスを懸命に作って戦っていたが、編集部やアシスタントに何も伝わっていないような、絵に書いたように「孤軍奮闘」の気分だけがあった。だから、今思っても楽しかった思い出は皆無であるが、ボクの周辺にわずかながらでも、90年代初頭に何かしらの足跡を残した、と言ってくれる人もいるだが、結局自分はマイナーな存在であったか、と思っていた。1996年だったかに渋谷のタワーレコードの邦楽売り場で、推薦盤が並んでいた。20枚のうち、自分がはジャケットを作ったものが17枚あった。何かゼロサンの復讐をしたような気分だった。余計空しい気分になったのを、「創刊」と同時に思い出した。