お米

小学生の頃の話です。母親に「お米は政府米自主流通米で、家では美味しいのを選びたい。」とか言っていたけど、年末に釜戸で蒸しあがった「うるち米」をつまみ食いした以外は美味しいお米を食べた、という記憶はない。「古米」とか「古々米」なんかが出回って、家に来るのはそういうモノだけだろうと思ってた。母は疎開先でも米は食べれなかったし、ひどい目に遭ったような話ばかり。母の兄は、85を過ぎた今でも疎開先の待遇を恨んでいる、と祖母の50回忌の時に話していた。(苦笑)
先日の話。某スーパーで中国のお米を買った。家人は炊きたても「臭い」と言って食べなかった。確かに「古々米」の味。特例としてこの中国米は関税の特別枠で5kg1200円程度で販売しているが、本来は5kg400円程度の商品。ボクは昔を偲んで食べたが、考えてみるとこれは売り物としては、考え物だ。輸入関税は700%を超えるお米は海外からは輸入しにくくしてある。なので、TPPなのだが、個人的にはTPP参入希望だ。米業者の歴史と米生産の意識の差と日本人の「米神話」と偏った米への依存があるように思う。
個人的には日常、お米を炊くのは2日に一度程度。それも半分は無洗米。安いモノで5kg1700円。洗う米も買う。これはピンキリで、たまに5kg4000円とかも買ったりする。いろいろ試している。が、価格と比例、とは言い難い。でもこの中国米。テレビでの紹介では「炊きたては日本米とさほどかわらない」という調査だった。中国の古々米?と日本のブランド米を比較するのはナンセンス。元はジャモニカ種とはいえ炒飯や中華料理にあうのでは? 米流通の歴史を見てみると、日本の生活の中の「神道」に近い、嫌な雰囲気が漂う。ボクの最も嫌いなニホンの側面。