11_Andy Warhol


アンディ・ウォーホールのジャケット制作と言えば「Sticky Fingers」と「Velvet Underground」の2大名作が有名だ。音楽通なら知らない人はいない(筈)。音楽自体は聴いた事がなくても、一度は検索で目にした事があるであろう程、広く知られたジャケットだろう。

わたくしの初ウォーホール体験は高校時代に観たこの缶詰のポスターだ。これは単純に「カッコいい」と思った。

アートというかユース・カルチャーというか、「モノ作り」が若い世代が主導するパワーを感じて「カッコいい」と思ったのだと思う。打破する力。

で、「牛」だ。これは大学時代にどこかのデパートでの展覧会で告知ポスターにも使われていた。会場にこのB3のポスターが沢山貼られていて、「自由に持って行っていい」ってことでボクも1枚所有です。

プロデザイナーになって「同業者」と意識する様になって、「これは凄い」と思ったのが映画作品だ。「こんなにバカバカしいのはちょっと無理」って感じ。ホラー映画にエロ映画に3Dのスプリッター物。特に「エンパイア」とか「スリーパー」みたいに数時間も動かない映像は、真剣に観る奴らを小馬鹿にする意味もわからず一生懸命観てたなあ。



最近ウォーホール作品の価格が上がっているらしい。80年代に知り合いでこういう作品を販売している業者にがいた。ボクは買わなかったが、先輩達は買っていて、某コピーライター事務所で大きな「MAO」毛沢東)を見かけた。「投資の意味で買う程バカらしい事はないぞ」とは言えなかった。


モデルとしても登録してて、日本でもCFに登場。このキャッチコピーを書いた先輩も「ウォーホールが好き」って言ってた。


この「ストーンズのベロ」はウォーホールではなくて、「Sticky Fingers」で登場した新レーベルのシンボルを作った人は別人。考えてみれば、ないね。
ただ多作な人はそれだけで凄い。ただし、駄作も多い。それで良いんだな。ウォーホールのジャケットも同じだな。
2015.4.1