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Public Image Limitedは、ピストルズが肥大し変質し凡庸になった不思議なバンドであった。

これはセックスピストルからマルコムが手を引いてライドン君が着替えて出て来た場面というジャケットですな。
しかし、トニー・レヴィンの影響か「音響系」の兆しあり。

ついに「化けの皮」を剥いだ、のがこれか。ジャケットでそれを感じさせてくれるのがこの時代の凄いところだ。
しかし、まだ完成の域には達していない。そこが良いのだが。あえて言えば「若気の至りの完成型」か。

これにはたまげた。漢字で書くと「魂消た」。ナニがどうすれば出来る音なのか?未だに「謎」の領域である。
30年経ってもカビ一つ生えていないどころか解明出来ていない不思議であり恐怖の音楽世界だ。
ボクが怒りに燃えた時に急に頭の中で爆音で登場する曲だ。

フランスでのライブ盤。ジャケは面白い。日本じゃ真似出来ないし真似はマズい。

三浦憲治先生の新宿写真がジャケットのニッポンでのライブ盤。このカラー写真が入ったTシャツを三浦さんから貰ったが、今は…。

これは「メタルボックス」の一部。このバンドの凄さはジャケットが抜きん出てセンスが良いことだなあ。なので、「アルバム」と書いたLP盤のジャケはここでは割愛したわけだが、実はこのアイデアになる前は大竹伸朗君の絵がジャケットになる予定だったらしい。それがインナースリーブになった。メンバーの凄い「アルバム」には坂本龍一さんも入ってた。

2015.3.23