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9_Pink FloydとKing Crimson
中学生の頃はZeppelinばかり聴いてて、高校生になってプログレだ。今じゃ考えられないけどプログレは音楽界の上位独占だった訳で、ELPがグランドファンクの次に後楽園球場ライブだし、Yesのアルバムは3組ライブ盤が1位だし。その中でも横綱がKing CrimsonとPink Floydだろうなあ。Crimsonは当時ファーストアルバムがビートルズを越えたとか言われ、フロイドはここから20年間チャートインという化け物を産んだ。共にギネス級の話題でこの頃は、音楽界はプログレの日々だったんだ。
しかし、ポップでシングルも出ない様な音楽が話題になったのか?これはジャケットとライブとスタジオ制作の音楽、という3つの要素が、今までバラバラにあったモノが合致したからだ。
プログレに始めて完全に打ちのめされたアルバムはこれだな。ジャケットも不思議だ。でも、なんだか「わかる」のだ。
ピンクフロイドは「ウマグマ」を聴いてからシド・バレットを知ったので、バレットが如何に個性的でもフロイドは「ウマグマ」だ。
この世界的大ヒット作もボクにはイマイチ、ピンと来てない。これを好きな人は音楽よりも芸術を愛する人なのじゃないのかなあ。
このアルバムも何だか?
でも、これはビビッときたな。説明は不可能だが、クリムゾンの方がフロイドよりもリアリティーを感じる。音楽に正直な感じがするなあ。
これはジャケットというより「企画書」みたいなんですが、ボクはこれが出来るというのは開き直りに近い本質を感じる。このアルバムこそがプログレだと思うんだけど、プログレの専門家に言わせると、「これはプログレの反則技なのじゃあないの?」って言うけど、オイラはこれを相当な回数聴いたけど「Dark side of Monn」の完成度より音楽の可能性を感じているのだ。