8_上野耕路

このアルバムは、「Music For Silent Movies」1985年発表。「音楽のないサイレント映画のための架空の映画音楽」だ。
カメラマン清水隆俊さんが、それに映像を制作した。つまり、「音楽のないサイレント映画のための架空の映画音楽の3曲にイメージ映像をつけた」ワケであります。ピーター・バラカンの音楽テレビ番組「ポッパーズMTV」ではこの映像をフルで放送した。


1988年の「少年ホームランズ」のジャケットにはオドロイタぜえ。良い意味でも悪い意味でも。こういう絵を描く人はどんな人だって一ヶ月後に実物(太田蛍一氏)を目撃したぜえ。絵みたいな人でした。


このアルバムのアレンジが凄い。クラシックとロックの中間というより、アヴァンギャルド演劇と唱歌ミックス。ボクはこのアルバムが大好きだ。


映画「ウンタマギルー」の音楽も良い。サントラは「オキナワン・チルダイ」という特殊パッケージで発表された。グラフィックも素晴らしかった。80年代後半の上野サンはZappa的で超絶的なんですけど、評価は超絶を理解出来る人だけでしたねえ。実はこの頃、上野さんと前出のカメラマンの清水さんと恵比寿で食事したんですが、上野サンは殆ど喋らなかった記憶あるけど、「伊福部昭先生」という言葉は聞いた。後で聞いたら、芸大で教鞭とっていた伊福部さんの弟子の様なポジションだったらしい。


2006年から活動している「捏造と贋作」という11人編成のグループにも興味あるんですが、その前に、未聴の過去作品を聴いておきたい。「8 1/2」「ハルメンズ」など。他にはアニメ音楽作品や舞台音楽などかなあ。今年はライブにも行きたいっす。



2015.2.28