第3弾 ミック板谷さん

GONTITIのアルバムジャケット「Devonian Boys」

ジャケット制作で尊敬している同世代の作家と言えばミック板谷さん。ボクより少し年上で、ボクより大分先にデビューしていて、未だに先を走っている先輩でもある。なので、後ろから長い間、ミックさんの作品を見て来た。古くは80年代のアート雑誌「TRA」。カメラマンの伊島薫さんと組んだ元祖カセットブック。

GONTITIの音楽とジャケットの空気感が実にマッチしていて,ボクには怖いくらいリラックスしている。なので、出た時に聴いてしばらくは本当の良さがわかっていなかったなあ。

80年代の「ショコラータ」の一連の作品も好きですね。当時キングレコードで「如月小春坂本龍一」のジャケットを作っている時、見本で見せてもらったのが、ショコラータのプレスリリースだった。

良いデザインは「絵で出来ている」と思ったのは、この時だ。

ミックさんと始めて会った時、その物腰の柔らかさと男前の2面性に面食らった。
コレはボクが大手の新聞で「エイズ撲滅キャンペーン」でいろいろな人にメッセージイラストを描いてもらった時のモノ。これには感動。軽やかで芯の強い感じが凄いな。

最後の仕事はマッチ型「花の種」のパッケージ「Greensticks」。

ボクが発行していた雑誌のミックさんに「日本のキレイな女性シリーズ」を描いて貰った連載も途中で終わってしまったので、何か新しい事をミックさんとやりたいなあ、と思いながら渋谷の街を歩いていたら、偶然ミックさんと森雪さんの展示会を目撃。先週の事でした。


2015.1.18