テレビでやっている「お宝鑑定」について

ボクの先輩で有名な美術家が「『鑑定団の番組』に出て来る物が、本物か贋作かが、ボクの見立てでは全部反対なんだよ。テレビの画像のせいかな。いやあ、鑑定というのは本物か?どうかではなく、本物に見えるか、または本物として売れるか?なのであって、もし、これは偽物ですが、良い出来なので出来るだけ高く買ってあげますよ、といわれたら本物かもしれない。」と言っていた。
ボクの友人で有名な美術家が、「鑑定団で面白いのは、高いと思っていたのが偽物でガッカリしているのを、皆が「ざまぁみろ」という表情を抑えているところ。鑑定を真に受ける人が可哀想。

我家には先祖代々受け継いだ物が全くない。自分の赤ん坊の時の写真もない。「先祖代々のお宝」もないわけだが、もし「鑑定団に出したい逸品」と言える物があるとすると、仕事で知り合った有名人からもらった品や、ボクしか持っていないものだろうなあ。ただし、貰った物をオークションにかけるというのは、「もってのほか」だと思ってる。ボクが死んだ後、受け継がせるのは可哀想だから、「こんなくだらない物ばかり集めてたのか、全部捨ててしまおう」が理想だなあ。でも、息子どもはその点の勘だけは発達してそうで怖い。やっぱり「遺言」か?

そう考えると、ケッコウ楽しい。例えば、出だしは「皆へ」、とか。(笑)第一章は音楽関連もの。「レコードの7インチ・シングル盤は中身を捨ててジャケットは保管していた方が良い。これは長男へ。」とか書こうかな。