ドラマもいろいろ。

NHK朝ドラは今まで治外法権領域で、最初から全部見た、ということはなく、前回の「あまちゃん」も30話くらいから最後の156話まで見たのが、朝の新記録だった。「あまちゃん」の時間に見る様になったものだから、「ごちそうさん」も続けてみてしまい、今のところ第1話から全て見ている。面白いから見ているというよりは、作り手として「なるほどな〜」と感じ。
先ず、照明については前回述べたのでカット。最近はカメラの精度、メイク、編集に関してがケッコー気になる。そして最大に気になるのが、杏ちゃんの着物だな。趣味は完全にスタイリストの主義で、やや「やり過ぎ」か。これは偏見でもなんでもなく、経験上、こうスタイリストはほとんど九州の人で、次に想像出来るのが北海道の人だ。東京人から見ると、「衣装はこうでなければならない、とか、こうでありたい。」みたいな気迫を感じる。ハッキリ言って東京人にはこの点が弱いから痛烈に感じるわけや。(こういう時は関西弁だ)
絵(コンテのこと)があって、物語を説明する時に、人物設定の心情を際立たせるために照明は大きな効果を生むんだな。モノクロ時代はほぼこれだけでやらなくては説明がつかない場面も多い。が、最近は全体にパンフォーカス(被写界深度が深い=全体が映る)だから、色の再現性で画面を構成している、ここが違うんだけど、「物語を見せて行く=モノクロ表現」から「物語のお話し<画面=色彩感重要」になってきたから、どこをとっても重要みたいな「力点」の置き方になっていくんですたい。(九州版)
だから、「ごちそうさん」もどの点も立派過ぎて気になる、であるなあ。これは今や、ドラマや演劇に関心のない人に見せる聞かせる技であり、上手い人は三谷幸喜さん、かなあ。
WOWOWで放送した「ショートカット」には大変感銘を受けた。作品として面白いではなく、作り手として凄いと思った。たった2人の登場人物がワンカットワンシーンで最初から最後までカメラを止めないで撮りっぱなし。よ〜く見れば、なあ。である。
今はホントに演劇ブームだから、面白い物にはほとんど劇団や演劇関係の人が多く関わっているなあ、と思う。
ボクは22才の時に劇団四季の仕事を手伝ったのが最初。ディレクターの人が主演の人の知り合いだったから手伝っただけで、でも最後はゲネプロ(最後の通しリハ)も見れた。独立後に「ラジカルガジベリビンバシステム」という今では大御所の人達の若い頃にやっていた演劇ユニットの宣伝美術もやっていた。という程度。最近にわかに興味が出て来た。