マイルスの絵

寒い下北沢の街をロケハンついでに歩いていた夕方。この街に流れる妙な平和な音とは全く無関係にオレの耳の中にMiles Davisの怨念が入って来た。マズいぜえ。
すぐに家に帰って、i-tuneに入っている膨大なマイルスのアルバムを聴いたが、ある時期が欠落しているのに今頃気がついたぜえ。
明日以降早めにその時期を埋めないとマズい事になる、と思ったが、この原因は何か?少し前に買ってまだ手をつけていなかった大竹伸朗君の書籍「ビ」を読み始めたら、これを早く読めのサインだった、と思った次第。
始めて買ったマイルスのアルバムは、15才の時だ。新宿高層ビルでのレコードバーゲンで買った2枚組ライブ盤の「Live Evil」だ。回文になっているタイトルとブラック・カルチャーなイラストのあり得ないバランスが得体に知れない感じを醸し出し、「若い奴らにはわかるまい」的なメッセージのカウンターを浴びたもんだから、反抗心がメラメラと燃えだし今に至る、か。
他のジャズマンに浮気しながらマイルス好きは不変である。新宿西口広場ライブにも行ったし、東京ドームでのジョン・レノン追悼ライブは某シンガーの代理で行ってマイルス先生を目の前(特等席)で見たし、我が師は共同制作者であったし、妙な絵も実物を見た事あるし、である。
で、思い出した、マイルスの絵。一体アレはナンだ!アレがあるからボクのマイルスなのである、だなあ。