頭から離れない曲

が、やっと判明しスッキリ。フランキー・ライモンの「Little Bitty Pretty One」という曲であった。いろんな人が演奏し歌ってるのだが、探していたのはフランキーのバージョンだった。ドーワップの名曲なので誰がやってもそれなりに良いのだが、フランキーの歌っているのがボクが思う一番50年代のアメリカという感じだ。これに匹敵するのは「Back To The Future」の一作目でマクフライが50年代にタイムワープしていきなり流れるコーデッツの「ミスター・サンドマン」だなあ。
フランキーは天才ガキ・シンガーで世間をあっと驚かせ、薬物中毒で25才で死んだ。同じ黒人のジャクソン5登場も、彼らをテレビに引っ張りだしたダイアナ・ロスもフランキーのファンだった影響、と言われている。伝記映画にもなっているらしいが、DVD化されていないので、VHSで探さなきゃ。
ボクは「ドーワップ」のマニアで大好きって程でもないけど、音楽を聴けば聴く程この「ドーワップ」の頃の音楽は、革新的だと思う様になってきた。自分が生まれる前の音楽を知るというのはホントに楽しいスリリングな体験だ。
ウッディ・アレンがフランスで撮った映画「Midnight in Paris」は、現代から憧れの20年代に行くと、そこの人達はベルエポックの時代に憧れていて、さらにベルエポックの人達はルネサンスに憧れて〜なんて描いてある。つまり、今の時代の「規則の窮屈さ」の解放として、「濃い時代への憧れは、いつの時代も同じで、でも今の方が良いね」、なんだけど、憧れも変わりない、とも言っている。
昔への憧れとか関心を持つ若い人は素敵だな、とだけ言いたい。(心の中では「今しか知らない人は大変だな」だな。)