ボジョレーヌーボー解禁! でもなあ。

最近気がついたけど、毎年「今年は近年稀に見る〜」とか「今年のは出来がいい」とかばっかで、結局は宣伝だと知っていても乗せられる楽しみ、までは、マアわかるけども、ヌーボーはワイン部門でも味が全く違っていて、「樽酒」のカテゴリにしたい。従って今年も誰かが買って来たのを飲む程度だなあ。
でも、何かにつけて飲むのは楽しい。若い(といっても30半ば)のが大騒ぎして飲んでいるのを見ると、やや食傷気味。きっと学生時代に大騒ぎ系を逃した復活祭なんだろうなあ、と逆に納得すべし。
酒を飲まない本家の祖父が、たまに押し入れに仕舞ってある「ポートワイン」を出して飲んでいた。ガキの自分は場所を知っているので、キャップにイッパイ飲んでみた。甘くて飲みやすい。祖父には「養命酒」みたいに、当時は元気づけもあったのだろうと思う。酒の味は知らない祖父に代わって母が「酒は百薬の長」とか、決まり文句を同じタイミングで話してた。あの「養命酒」が薬草漬け味醂だと最近知った。まだ飲んだ事がないが、知った段階で飲む気にはなれなくなった。
「キャプでイッパイ」がバレて、爺さんに怒られた。爺さんすぐに殴る。で、自分でワインを作ることにした。新聞の広告に「昔からイタリアでは足でブドウを踏んで唾液を混ぜて樽に詰めて発酵して〜」とか書いてあったので、家にあったブドウで同じ様に作って、一升瓶に入れて、広告に書いてある様に、庭に埋めた。しばらく経ってから掘り起こし飲んでみた。案の定腹痛で病院に。家中大騒ぎでもなく、「毎度の事で呆れる馬鹿たれ」と軽く一蹴されてオシマイ。
馬鹿たれも馬鹿たれだが、親も親だ。大人になってから何かで読んだんだけど、「腐ったジュースを飲んで死んだ子供」のニュース。ひょっとしたら、これがヌーボーが好きじゃなくなった原因かもしれない、なワケないか。