映画小説家ウッディ・アレン

ウッディ・アレンの作品は今までどのくらい見たのか?
気になり数えてみた。毎年見ていると思う。25本位かな。最初の頃は少し妙で偏屈な映画作家として、あまり好きなタイプじゃなかったけど、最近は何故か気になる人だ。ニューヨーク的な作家のイメージがあったが、いつからかヨーロッパで撮りだして逆に凄さがわかったなあ。
「ボギー! 俺も男だ」1972
学生時代に池袋名画座で見たと記憶。「なるほど」こういう見方もあるんやなあ、って思った作品。
「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」1972
イデア満載。事象をカリカチュアする表現力は卓越したコメディセンスとして評価出来る、なんて偉そうだけど、言葉にするとそんな感じ。
アニー・ホール」1977
全てをさらすのが映画作家だと思える。映画の打算。
「インテリア」1978
口語的文語的に対して映画的と言える表現か。
「マンハッタン」1979
内容は忘れたが、タイトルに異常な思い込みを反映している、という記憶だけが残ってる。
スターダスト・メモリー 」1980
この作品は、主演のシャーロット・ランプリングが好きで何回も見た。軟調モノクロが似合ってる。会話の卓越さに凄いと思った。
「世界中がアイ・ラヴ・ユー」1997
この人は何を何処で撮っても同じ私小説になってる。
「セレブリティ」1998
ディカプリオやシャーリーズ・セロンなどクセのある若い役者をうまく使っている。
「マッチポイント」2005
これもスカーレット・ヨハンソンの色気が凄い。スクリーンから香っちゃう。美人が好きなんだな。ギャルには興味ないんだろう?
ミッドナイト・イン・パリ」2011
俗でセレブな恋人に飽きて去るのに、タイムマシーンを使うずるい手を使ってる。この人映画のためなら節操なし。主人公の喋り方がアレンだ。

日本では「おいしい生活」の広告のモデルで有名だが、その撮影の裏話を先輩達が話してて、「破れたタンクトップしてるんよ」「わざとやな」。洒脱だからだな。大人の世界を見た気がしたなあ。当時アレン氏は47才だったんだなあ。