今後のオレ

グラフィックデザイナーやファッションカメラマンが映像制作に関わる様になったり、デザイナーが監督をやる様になったのは、70年代から作るのを現場で見て来たけど、ボク自身は映像を作る事には全くと言っていい程興味がなかった。10代から映画館はライブ会場以上に行っていたし、映像は作るのではなく見る物だと思っていたからなあ。が、である。独立して、すぐに友人のグラム王女「ちわきまゆみ」からジャケットを頼まれ、(豪華なスタッフで制作したお陰で)自分でもジャケットを作れるのでは、と密かに自身が出て来てその気になりつつあった。CDは噂だけのまだ完全アナログ時代。Roxy Musicみたいな豪華で神秘的なアナログLPジャケットを作るのに専念しようと思っていた矢先?に、彼女から「ねえ〜ついでにプロモーションビデオも作ってえ〜」で事務所のスタッフにも「君なら出来る」と乗せられて、初監督を引き受けてしまった。
あれから、約25年いや30年か。ここ10年程でCF〜アニメ〜ミュージッククリップ〜ドキュメント作品まで作って、最近はここ2年ちょっとでミュージックビデオを30本以上作った。今じゃ自分で撮影から編集それに動画サイトへのアップロード&管理までやっちゃうようになった。
でも、今までは今までだ。可愛い作品達だけど、実績だけじゃダメだ。かといって、友人みたいに先生や権威にもなる気はないし。
先日より、自分の作品履歴をデータ化することになり、1000作以上ある作品の詳しいデータをチェックしていた。後、1週間はかかろうというもの。念入りに見て行くと、自分の指向性やこれからの可能性も見えて来た。音楽制作も少しずつ慣れて来たし、今は具体的に「こういうのを作ってみたい」というのがある。なんだかんだ言っても、幸せなヤツだなあ、オレ。