ドラマ見るのにもキャリアがあるか、な。

あまちゃん」見てNHK朝ドラなるジャンルに手を出してしまい、「ごちそうさん」も毎日見る様になってしまった。「あまちゃん」に比べ演劇オモシロ度は甘さ控えめだけど、凝った作りは「あまちゃん」以上だ。まず、専門的に言うとロケとスタジオの差がキレイ、スタイリング特に杏ちゃんの着物が凄い、料理の撮影方法が巧い、の3点。
全てスタジオで撮影可能な設定だが、ドラマの設定というよりスタイリング的に人物像の全身の動きを見せるためのロケと言って良いくらい。着物だが、これはスタイリストが「魂混めて集めている」感じがする。人物を着物でキャラ作りしてる。杏ちゃんの着物は趣味がよく、HDカメラに写すのに効果的な柄を使用してるな。ただし、すこしばかり自然さがなくなってしまい、「撮影している」を感じさせ過ぎ。若いスタイリストは「手の抜き方が下手」かもしれない。最後に「料理」。これはこのドラマのテーマになっているので毎週「納豆」とか「米」とか意識しすぎている位念入りだ。「あまちゃん」では食べ物の扱いは「風景」だったのに、ここでは「肖像画」だ。
朝ドラキャリアは短いけど、制作に関してはもうだいたい理解した。ボク自身は残念ながらこうい連続物や集団制作が苦手なので参加しないけど、出来る人は偉いな。見ている人もそういう普通の感覚がある人だから、良いと思う。ボクが作るドラマじゃ視聴率は全く期待出来ないからなあ。面白いだろうけど。
ついでに言うと「作ってみたいドラマは?」って考えてみたけど、出て来るアイデアはドキュメントだけだった。あの原一男さんが撮った劇ドラマ映画は「わかるけどつまらなかった」って事実が語る様に、「餅は餅屋」だな、やっぱし。