オーティス・レディング

27才で飛行機事故で死んだ若きソウルシンガー。死んだ後に発売された「ドッグ・オブ・ザ・ベイ」が最大ヒット。これは中学生の時で土曜日の音楽番組「ビートポップス」(司会:大橋巨泉星加ルミ子、木崎義二/ダンサー:藤村俊二、小山ルミ)で何度も聴いた。27才だ。完全に出来上がった大人の雰囲気。今迄ベスト盤を軽く聴いただけだったので、3枚組みCD「The Otis Redding Story」をジックリ聴いた。
JBの「Papa's Got A Brand New Bag」やサム・クックの「Chain Gang」なんかも良いなあ。な〜んとクリスマスソングもあったんだ。ソウル音楽に詳しい人が周りにいないだけで完全なトーシローだった。優れたソングライターでもあったけど、カバーが多いのはライブがメインだったということか。この頃はアイク&ティナ・ターナーなどもそうだったなあ。
それにしても飛行機事故で死んだ人多い。作家や俳優やメジャーリーガーや楽団もいる。俳優のヴィック・モローのように撮影中にヘリコプター墜落に巻き込まれた人もいる。
85年に墜落した日航機に乗る予定だった人がいる。寸前で大阪行きをキャンセルした。キャンセルで乗った人もいると思うのだが、一寸先はわからない、と話した事もあったが、その方も最近亡くなった。
夏は死者の面影を思う事が多いのは、空を見る事が多いからだ。先輩が「天国は退屈らしい。」と言っていた。その方の分厚い特集本が届いた。巻末に「レクイエム」と題された亡くなった方達との写真群に見入った。「写真とは死のイメージ」とはこういう写真でよくわかる。
写真はただの膜面の模様ではなく、その人を偲ぶ気持ちが作る像なんだなあ。