メタファー

女子アナが働き過ぎ?というニュースを見たが、28才3日で30時間勤務?それだけじゃなく会社的な業務もあるだけじゃなく、一般的以上の業界のトレンドを把握し、美貌もキープし、ユーモアも兼ね備えなくちゃいけないし、で年収1000万じゃ大変だ。スポーツ選手と同じでこの時期がピークだしなあ。
80年代(自分の20代時代)は、平均で残業200時間以上、睡眠は平均3時間、年間通して休みは年末の数日のみ。全員がそうではなかったが、200人で数人はいたなあ。それに自分は上司のバイトも手伝っていたし、自分の作品(大型のシルク作品を海外のコンペに出品)も作っていた。バブル前で、仕事が山ほどあった時代で、「過労死」なんてザラで、業界でも数人が亡くなったし、同僚もトイレで口から泡を吹いて倒れた。友人と同じ様に仕事していたのに「お前は真面目にやってないから倒れない」とか言われた。
倒れた友人は、残業中に抜け出して神宮球場に野球を見に行っていた、のを知ってる。ヤクルト勝利〜渋谷で乾杯〜現場に戻って貧血で倒れた、がいつのまにか「無理な仕事料を処理出来ず過労で倒れ上司の責任は〜」となったが、ボクは会社に黙秘した。奴の上司はボクの上司になった。
「過労死」はたいてい「ストレス死」か「ノイローゼ」だ。ストレスは心臓に来て不整脈と何かを併発しただろうし、ノイローゼは何かのトラウマが別な強迫観念を持って増大し、そこに、くも膜下や動脈瘤の様な血管の疾患が起こったのであろう。
もっと自分の好きな仕事を貫いて楽しく従事していれば被害者意識も少なくアドレナリンも出て血液循環の支障も少ない筈だ。35才迄は大丈夫だ。実際、女子アナは過労で倒れたりしてない。スポーツ選手で急死する人は、肉体的な疾患が予め多少ならずあったと推測出来る。
大げさなんかじゃなく、人間とは、あれほど生まれて来るのが大変なのに、簡単に死んじゃう場合もある。けど、人はホントはシブトイ。ソートーしぶとい。今日は昼休みを作って手塚先生の「火の鳥」の黎明篇でも読もうかな。登場するメタファーについて考えてみよう。