古美術研究の旅に

「イタリア好き」というフリペを制作して3年。季刊のペースで既に14号。各号でイタリアの州を特集しているので14州を扱ったことになる。編集は元ソニマガのMさんで、「アントニオ猪木写真集」の制作でプロデューサーだった方。音楽中心だった編集部で何故にプロレス関連?プロレスから何故にイタリア?という流れは、一般的にわからないけど、ボクには割に自然な動機な様に思う。
ボクはココではレイアウトのみの作業に徹している。撮影にも行かないし、貰った材料を効率よく誌面にすることを考えている。数年前迄は想像もできない様なことで、知り合いは皆一様に声を揃えて「意外」を連発している。
イタリアはボクが独立してすぐに来た外国ロケで初ヨーロッパだった。しかも3週間の超バブリーなロケ。その時の話は今や余りに真実みがないので聞いてもらえないほどになっている。(例えば部屋の蛇口から「ワイン」が出て来るとか。)
ロケはプロデューサーの思惑通り2週間で終わり、1週間は遊んでた。プロデューサー達は飛行機で地方都市に行ったりしてたが、ボクとカメラマンは地方に電車で行ったり、絵を描きにいったりした。何もイタリアの事をしらないまま、観光じゃない「ぶらり旅」だった。フリペでやっているのも基本はそういう旅に近いので、何となく想像出来る。レイアウトだけの距離感で充分楽しいのはそこにある。
旅行預金をしっかり貯めてイタリアにいってみたい。1ヶ月以上は行ってみたいなあ。季節的にも調べておきたい。こういうことは、先ず普段から計画的に調べなくちゃダメだ。いろいろ調べて独自な旅にしたいなあ。
大学時代に、夏休みに余裕のある学生達は「美術鑑賞」を目的にヨーロッパに行く。奨学金を貰いバイトで画材を買うボクはそういう立場にはなかったので、「古美術研究の旅」は、未だに目標でもあるんだなあ。