記号が入力=グラフィック、か。

広島平和記念式典の中継で映った時計にメーカー名のSEIKOの下にPWCと書いてあった。なるほど〜。むむ。そうだったか。各自調べる様に!
入社1年目(35年程前)に担当していたSEIKOの広告キャンペーンの会議で「キミィ〜新しいアイデアない?」って部長に振られ、「ラジオみたいに受信する時計作ったら絶対に狂わないし良いのでは?」「キミィ〜、広告キャンペーンの話だよ。」「時計は邪魔くさいっス。自動巻も面倒っス。」「キミィ〜・・・」マイペースでKYな新人デザイナーだったと、今になって多いに反省。
でも、今思うと良いアイデア出してたんだよな。
当時はまだインターネットというシステムはなかったけど、コンピュータに関しては多いに期待していた。今思うと発想がアナログコンピュータ。デザインの仕事についてからも理数系だった癖が抜けきらなかったんだなあ。手で線を引くのが兎に角、嫌だった。(正確にはロットリングという線引き専用のペン)
理数系と言えば、小学生の頃に文具店を経営している母親に「ポイントカード」を提案したら、「ポイントが貯まったからと言ってタダで商品をあげるわけにはいかない。」と言われて試作品を作った。「買ってくれる〜カードにスタンプ〜集める〜リピーターになる〜全員に商品をあげる確率と全体の売上上昇」とか図式的に説明したが、感覚派の母親は納得しなかった。
理数系かデザインかの二股は長く続いたが、受験と急に決まった就職で中退しそのままタダのデザイナーになってしまった。が、たまに何か記号的なスイッチが入って理数系思考の回路が動き出す。ただしCPUが遅く「グラフィックデザインの効果」がカバーしてしまう。が、これでいいのだ。理数系は「何をやりたいのか?」の目的が後で、応用の需要に負けてしまう・・・とか考えてしまうなあ。