小林桂樹を見よ

森谷司郎作品「首」を見た。DVDソフト化されていないのが日本映画チャンネルで放送。1968年東宝作品スタンダードサイズのモノクロ。映画がほぼカラー化になっても、しぶとくモノクロ映画を作る、という感覚が理解出来るか?
ストレートに物語を中心にし、役者が演出通りに演技し、細切れを繋いでいくと、脚本で表現された世界がひとつの「塊」になっていく。そこで物語に焦点あてて、無駄な要素(敢えて)を排除していくと、思想や意思がグッと明確に浮き出す。
この映画、モノクロだが、カラー以上に現実的なリアルさ(ヘンな日本語だ!!)がビビッドだ。カラーより強烈かもしれない。見て失神する人もいるかもな。で、最後は、社会的な意義を感じつつも笑える。
小林桂樹さんは好きな俳優の一人だけど、一番彼が好きというスターではないよな。でも主役の人だ。有名な200本以上に出演。安っぽく言えば「昭和の名優」だ。ウィキペディアで調べると全部出て来るから便利だけど、今度は見てないのが気になってしまうぜ。
日本中に「小林桂樹の出演した映画を見た」という人はどの位いるんだろうか?500人くらいかな?世界の三船でも5000人位と思うよ。全然話にならない?って何で調べりゃいいのか?