意識するが、し過ぎない。

ボクが関わっているグラフィックデザインの範疇は、一般の、普通の、他の、デザイナーに比べると随分幅が広いんだな。少し前までは、「ファッション」(アパレル<ブランド)「編集」(組み&フォーマット<多様なグラフィック)「広告」(大企業)「報道」(米国大手の日本版)「映像」(企業のCF〜番組タイトル〜Music Clipまで/大物ミュージシャンから個人経営音楽家まで)「出版」(自主出版からイベント開催〜グッズ販売)まだまだ多々あり、最後に「音楽関係」(ミュージシャンと直接)。
ココには他人とそうは変わらないけど、他分野を同時に考えて行動する、のは「日本にいるのか?」とさえ思う。
「編集」の関係者には「へえ〜、映像も作ったりするんですか?」とか、最近だと若い編集者に「デザイナーで撮影に行くんですかぁ〜」とか言うのも聴いた事ある。同年代で長い事同じ仕事をしている人でも理解してくれない。関心のない友人のカメラマンもミュージシャンも「そんなモンですよ。」だ。まあ、な。
ボクの理想的な仕事を仮に並べてみると、今迄やってきた様な仕事なんだなあ。専門的でポップでシンプルで派手すぎない。
「ファッションと報道を同レベルで考え表現していく。」「深くて広い文化的感心」「半分は世界向け」「外人が見ても美しいグラフィック」「言語が正確でも饒舌すぎない」「ポップとアヴァンギャルドのややポップ寄り」「絵画を号数で理解している人向けに新で真を突きつける」
先輩が初の小説執筆、で大きな賞を取った。凄いなあと思いつつ、読んでみた。でも、「これなら俺でも出来る」と思った次第。ボクのバヤイ、10年以上のネタ本が既にデータとしてまとまっているので、かなり精密に作れる筈。新機軸の「作家活動」というのも増えるかも。