初プロデュース作品

ジャケット担当として、録音現場は数多く立ち会ったが、実際に音の責任者という肩書きでスタジオに入ると、待遇が全く違う。デザイナーとして前向きに立ち会っているのだから(普通は行かない)もう少し何とかしてくれって思ってた。前なんか適当な椅子に座ってたら「これは俺の椅子」で、何度も居るのが辛くて黙って出て行った。来てくれというから行ったのに、音楽業界の人は本当に躾がなってないなあ、と思った。世間の「力関係は肩書き」なのか?ま、前置きは、この辺で良いとして、音の方だ。
1年前から、始まったKazu Shiroshitaのアルバムがようやく見えて来た。音なので見えて来た、もオカシイが、全体像が見えて来た。2曲程、アルバムに入れた方が良いのか迷っている。短期・中期・長期というスパンがあり、今回のアルバムで絶対にやりたいこと。3作目までに達成したい事。ゆくゆくの音楽家としての像について、がそれだ。「中」「長」についてはジックリ抑えたので、当面は「短」だ。なので、その2曲は悩む。
曲調が違う、とかの話なのだが、一番最後に出来た曲の「思想」がその2曲を許すのか?なのだ。タイミングも大事、なので、発売自体を延ばす事はないけど、悩む。来年の「歌詞」の取り組み計画も出来そうな気がして来たし、それを考えると更に悩む。
9/5にシングル曲発表して、映像も作る。予定では10月にアルバム。アルバムは40分くらいが丁度良い長さだ。よくあるけど、CD容量目一杯の70分なんて長過ぎる。アルバムとかCDをデータが入っているだけの「器」と思っている人には、音楽は必要なしだし、「コンテンツ」という人とも話したくない。
それはそうと、連続TVドラマも1時間番組も前後が削られて55分の枠が普通で、本編はほぼ45分だ。CM10分。見る「長さ」「タイミング」は非常に大事なのを知っている。
話は戻るが、今回のアルバムは売れるかどうかは考えない。考えても仕方ない。多分期待する様な背景もないのが良い。非常に良い。先達が言っていたが、「個人的を突き詰めれば宇宙と通じる。」となりの人に完全な「掛け値なし」で良いという反応さえあれば、鬼に金棒だ。俺は知ってる。売れるかどうかは「わかるわけない」だ。
良い音楽を作るなんて考えない方がいいんだ。