またまた追悼

7月26日に公開されるフランスのアーティストのドキュメンタリー映画「ノーコメントbyゲンスブール」のグラフィック制作も終盤。後は会場で販売するパンフレットのみ。ここ数年、なくなった大物有名人のドキュメント映画に関わる事が多い。
セルジュ・ゲンスブール(1991年没)にロバート・メイプルソープ(写真家/1989年没)アンディ・ウオーホル(デザイナー/1987年没)ジェームス・ブラウン(ファンキー大統領/2006年没)など。生きている人でも映画になる。モハメッド・アリ(ボクサー/闘病中)それに奇才中の奇才、アレハンドロ・ホドロフスキーさんも生きながら伝説の人。ストーンズ(バンド)もやったなあ。死んだ人ばっかりじゃなかった。(照)
考えてみれば、すごい人ばかり携わっているなあ、というか凄い人が映画になるんだなあ。これからは出てこない様なレベルの凄さのレベルが凄いんだよなあ。日本にもいるんだけど、中々こういう映画にはなってない。
欧米には、凄い人を評価する儀式が立派に成り立ってる。
ボクが今迄で一番印象に残っているのは、不世出のダンサー、フレッド・アステアの記念イベント。死ぬ直前だったと思う。映画の歴史上にもダンサーの歴史にも燦然と輝く偉大なダンサーなのだけど、生きている時に彼に直接賛辞を与えるイベントだった。「アナタは凄かった」で、ボクでも知っている様々なジャンルの凄いダンサー総出演。ここでの主役の一人、マイケル(ジャクソンですよ)が踊って表現してみせた。そして最後にかなり弱った身体を無理してアステアが踊ったのであった。それまでのおぼつかない姿から一転だったのでちょっとビックリ。人はこういう時に何か力出ちゃうんだよねって事を見た。これが生きている、って事なんだよなあ。

映画「ノーコメントbyゲンスブール」(アップリンク)7/27公開