「ふだん」の価値

写真家のアラーキー氏は、実に丁寧に写真を考えて撮る方で、スナップっぽいカットも三脚を使って撮る。時代を超え、タブーを超える風雲児というより、写真という大渦のど真ん中にいるように思う。
最近トントご無沙汰で、数年前横尾先生の大展覧会でお会いして飲み過ぎの様相だったので、「身体だけは気をつけて下さいよ」って言ったけど、若輩に言われたくないって顔だったし、「そんなことよりまた面白い撮影やろうよ」というカメラ小僧のままだった。そういえば、アラーキー氏の街の風景写真は良いなあ。大きくプリントしてもらいたいなあ。
デジカメ主体の現在はほぼなくなったが、10年程前迄は、仕事でプリントだった。結構面白いコレクションあるなあ。アントン・コービン(ドリカム/ベタも。)、操上和美(ファッション/三宅一生)、ニックナイト(ブランキー)、高橋恭司(しずみや)、Mハスイ(黒澤&ベンダース&多数)、カンノパンダ(少女シリーズ)など。価値は僕の個人的なモノでしかないけど、人には興味深いもの多いんだろうなあ。知り合いで「鑑定団」に出した人いたけど、アレは失礼だよなあ。貰ったモノに値段を付けてもらうなんて僕には出来ないなあ。第一、本当に価値のありそうなモノだったら、鑑定士はホントの値段を言わないと思うけどなあ。そういう世界なのよ。
お、思い出した。学生の時に原宿ラフォーレで「大山千賀子」サンの写真展でプリントを買ったのが最初だった。今でもあるな。「永久プリント」。確かに退色してない。