自分の手

あるギタリストに「あなたの手は職人の手ですねえ」と妙に感心された。80を過ぎた母親に「手がガサガサだねえ」と驚かれた。母親の手は大きく、父親の手は小さかった。子供の時に父親と「指紋が同じ」と言って笑い合った事があった。その頃の学習塾の先生に「仕事をしている手だな。」とも言われた。
確かに、ボクの手はいろんな事をやって来たなあ、と感心するしかない。
鉢植えの入れ替えで「土をいじる手」、竹筆に墨をつけて細い線を描く時の手、赤ちゃんの小さな手を触る時の手。たまに手をじっと見る事がある。「カムイ外伝」を見ていると、しょっちゅう手が切られているけど、ああなりたくない。我王にもなりたくない。(手塚治虫火の鳥」に出てくる「手を切られた仏師」のことね。)
手を動かす肩に激痛が走って、「整形外科」に行ったところ、痛み止めのステロイド系の注射、電気治療、湿布、痛み止めと胃薬を飲むはめに。リハビリにも通う事に。以前仕事で腱鞘炎になったが、今度は肩の疲労なので、「一旦手を握って肘を引く様にして筋肉を使えば痛くない」と言われてやってみたら、ありゃりゃ、痛くな〜い、であった。やはり専門家の言う事は聞くもんだなあ。