マイケルはホントに死んだのか?

ジャクソン5登場〜ヒット曲連発〜オズモンズ(白人のファミリーグループ)にフィンガー5〜ソロ〜移籍と名前問題で「ジャクソンズ」に〜ジャネットもスターに〜低迷〜「ウィズ」出演&クインシーとの出会い〜「Off the wall」「Thriller」「Bad」という流れの「Bad」に焦点を当てたスパイク・リー監督作品ドキュメントを先ほど見た。こういう偉人のドキュメント作品は数多く見たけど、流石スパイク・リーでした。
とにかくマイケルのソロアルバムにかける執念は凄かった。「Bad」の頃は、6万人の前で歌う事をイメージして作ったと言うし、「Thriller」での成功の後だから、ノリに乗っている時期と言えるなあ。この後は、ビッグに成りすぎたんだろうなあ。個人的に一番印象的だったのは、「ウィズ」〜「Off the wall」の頃の「自分」と戦っている姿。
亡くなる数年前、某巨匠デザイナーの娘さんから電話。「マイケルを紹介して!会いたいの。」「はあ?」「父からあなたに言えば何とかなるかも、って言ってたけど」「ははあ?」「じゃあ、違う人に聞いてみようかしら。」
完全にボクを買いかぶった件ではあるけど、噂では世界中のいろんな事を調べていたらしく、日本のデザイナーも調べていた可能性はないとは言えない。ビートルズは来日時に全然外出が出来ず、いろいろな人をホテルに呼んだ。工芸作家やカメラマンなどがしきりにホテルに行った話は有名。こういう件は、相手が有名だから、有名な人を呼ぶとは限らない。面白いと思った人に会いたいということの方が多いのではないか。ボク等でさえ、考えもつかない様な大スターに呼ばれたことは何度かある。相手がボクの事を知っている事でさえ驚きだった。
マイケルの名曲大ヒット曲を聴けば聴く程、個人的な考えが占めているなあ、と思う。曲の中に出てくる「アニー」と叫ぶ名前らしき名が救命救助の人形の名前で、音楽関係者の間でも、不思議だったと「Bad」のドキュメントで語っている。昔見た映画や作品の断片が急に湧き出てくる、は理解出来る。
誰かも言っていたけど、「モノ作りは感性と思ったら大間違い、ほぼ経験と技術。場面によって急に出てくるから思いつきと思われる様だけど、現実と戦っていると助けを求める様に、好きな作品や面白い事を思い出す。」と言うのは、どんな職種でも言える事だと思う。問題は、その記憶の「刻み方」なのではないかなあ。