ドキュメント番組の見方

NHKの「ファミリーヒストリー」見てるんですが、人の祖先は面白い。でも、この番組かなり作り込みが、見える。「浪花節」に近い台本があるように感じる。再現ドラマも過剰、でもノンフィクションだから、口が半開き状態のまま疑らないで見ちゃう。
「月に行きました。第一歩は偉大な人類の一歩だった。」で、もし「撮影が上手くいかなくて、作りこみで再現が〜」で映像を作っていたら?って仮定して見てみる、のと同じ様な視点で見ている。「ドキュメントは3つの視点で見る、は鉄則」と教えられたし。
話は変わって、最近「人形浄瑠璃」に興味がわいて、近い内に舞台を見に行きたい。新年は大阪らしい。やはり発祥の地だからか。橋下大阪知事が関係者を招いて「文楽に限らず助成金を透明化していく」という会見を見たが、知事は愛着のない古典芸能に対してある一定の配慮はありつつも、基本は事務的だった。若手技術者の育成も劇場の維持にも相当なバックアップが必要なのだが、入場料だけでは成り立たない、月給10万で楽器も直せない若手、と、いうことらしい。この問題も双方だけでは話は平行線だろうなあ。「相撲」「歌舞伎」の様に守られるには、それなりの外向き営業努力が必要なのだと思い知ったなあ。
またまた、話は変わって、最近の気になったドキュメントから。「刑務所での不審死変死が年に相当数いる」という件。追及の手が及ばない完全に密閉された世界。受刑者が特別な社会の中でどう扱われているのか、まったく想像もできない。が妙に想像力をかき立てる。何でも中では、号令に「声が小さければ」団体行動違反、「声が大きければ」妨害行動、となり独房に入れられ粛正を受ける、との報告書もいい加減なレポートとも思えない。
とにかく、見失いがちなニュースを追いかけるのは面白い。そういえば「ひ素カレー事件」はその後どうなった?