来年の希望

Kazu Shiroshita君(元VIRUS)と音楽制作を開始して来年発表するアルバムの曲作り中。不器用で何も語ってこなかった彼がこれほどメロディメーカーとサウンドリエーターの才があるとは思っても見なかった。しかも音作りは器用でなんでも出来ちゃう。今はそれを広げつつ、最後はぐっと絞って行きたいと考えてる。
今迄、ボクから見ても大先輩のベテランの人たちと組んで音作りやライブをやってたけど、ボクの様な「デザイナーがプロデュースなんて、目の付けどころが違う」という証明しなくちゃいけないからボクも真剣だ。
歌詞や歌いっぷり、それに歌のベースになる「思想」や「意識」にも言及して、世界を相手に二人で戦っている感覚だ。大変だなと思う事もシバシバなんだけど、励ましてくれるかと思って相談した有名なプロデューサーに「辞めとけ」って一言で言われて逆に発奮したぜ。
既に良い曲は沢山あるんだけど、本人が自己満足しているだけの良い曲が引っかかるとは思えない。時代にマッチしてないと駄目だろう。しかも、音楽作品としての完成度も。であれば、ボクが出る幕だ。
ボクの感覚で言えば、ミュージシャンと対等に作品を作る最初かもしれない。今迄は、ミュージシャンが「あんたにはわからんだろう」と一蹴されてきた。
ステージにあがることがない音楽家として、アルバム作りは今迄の経験や勘の集大成かもなあ。
先日、尾崎豊の番組で、かつての制作者達が当初「大事にしてきた尾崎のナニか」についての話を聞いた。マスなプロダクションが安易にいじって壊れてしまうのを慎重に扱ってた「ガラスの様なアーティスト」だったんだなあ、と改めてスタッフの苦労を聞いた。