TVCF

テレビCMの作り手が世代代わりしたのがよくわかるなあ。2000年を境にグッと変わった感じする。例えば90年代のゲーム機「ドリーム・キャスト」のCMなんかは、今では見られないアイデア作品だったなあ。マシーンになりきろうとするテクノな感じ。デジタルになって逆にアナログな感じを出そうとする時代になってきた。
デジタル合成技術も自然に見えるようになったけど、それで最近増えたのが「ドラマ仕立てCM」だろう。
最初は良かったけど、最近はあまりに多すぎてうんざり。すぐに傾向になって増えて同じような主題が多く鼻につく。これは若い世代も気づかないのだろうか?だとしたら、ナニか上の世代が警告しなくちゃいけないよなあ。よく若い頃に言われた「君の世代は〜が欠落している」と言われた事を思い出して仕方ない。
最近の芸能人にはノンポリが多すぎる。間を開けずライバルメーカーに出演も多く見受けられる。契約とか弁護士とか、そういった実務的なことばかりで、こういうことに「世知辛い時代」とか言ってられないと言ってられないよなあ、と言っても同感得られない実感有り。
ボクはプロのデザイナーになった時には「広告が一番」みたいな時代だったので、その世界にも才能と思想のバランスのいい人達もイッパイいたけど、僕自身は単純に技術的な意味で広告には向いていなかった。元々イラストレーターになりたかったし、個人発のイメージ作りしか出来ない。

60年代のテレビCM。モノクロ・ファッション以外のどこが進歩したのか?を考える。