70年代勉強中

横須賀美術館に「及川正通イラストレーションの世界」を見に行く。実は別件で行ったらやってたんですが、大先輩の原画、凄いですね。緻密ですね。10倍拡大プリントがとなりに並んでもアラ出ません。週刊誌の表紙でアレほど迄に精密かつ大胆で面白いのは世界の人もビックリハウス、じゃないピアだけでしょう。しかも、マスキングとエアブラシのテクニックの見本ですね。日本全国のイラストレーター志望は絶対に見るべし。ちょっと横須賀は距離あるけども車で音楽聴きながらだと割りに近いのであります。1975年から1300枚も描いたってやっぱりすんごいですねえ〜。
見損なったけど、埼玉県立美術館での「日本の70年代 The 70's in Japan」展も見ておけば良かった。タイトルにもあるように、何かと70年代です。
70年というと、ワタクシ15才で大阪万博でナニも見れずの欲求不満のまま高校生になって外国のロックに走った頃であります。来た外タレ(外国から来たミュージシャンのこと)はほぼ見ました。お金が余っていた訳ではなく、非常に見なくてはいけない、という思いが強かったのであります。行くと毎回来ている人が同じなのがわかりました。武道館でも厚生年金でも渋谷公会堂でも。そういう時代でしたねえ。
流石にわからないのが後楽園球場でした。広いもんなあ。雨降ったりだったもんなあ。でも、楽しかったんだよなあ。70年代。全てが出尽くす位何もかもがあった様な気がする。有り体に言ってしまうとあの頃に音楽の全ては出てしまっている感じがするなあ。だから、「ロックは死んだ」んだろうけど、もっと言うと「70年代にロックが生まれた」の、方が同じ口から吐く言葉としては前向きなのでないだろうか、と今日は言いたい感じ。
及川正通イラストレーションの世界