デビュー50周年

The Rolling Stonesが結成デビュー50周年記念ライブがロンドンで11月にやる、って。50年前とは1962年。ボクは小1。デビュー年から大ヒットを飛ばし続け、ボクが自分のお金で始めて買ったロックのレコードが「jampin' Jack Flash」の7インチ・シングル盤。その時のメンバーの印象は、目立った順からブライアン・ジョーンズ(可愛くて話しやすい感じ)、キース・リチャード(カッコいい&馬鹿そう)、ミック・ジャガー(調子よさそうで仲良くなりたくないタイプ)、ビル・ワイマン(ムッツリスケベ)、チャーリー・ワッツ(小うるさそう)。ブライアン以外は良い印象なし。ボクには、バンドとは基本的に目立ちたがり屋のカッコ悪いモノだったが、ストーンズのみ「華のあるカッコいいバンド」だった。演奏の一体感を初体現したのもストーンズだった。
当時ボクはビートルズの音楽が好きではなかったので、プログレが出てくる迄ストーンズを聴いていた。近所(品川)のレコード屋に置いてあるのは主に日本編集版のアルバムで、好きなヒット曲が網羅されてた。その頃の曲には、60年代のイギリスの街の雰囲気が出てて、今でも一番好きな時期。
ストーンズが本当に偉いと思うのは、やっている音楽が一貫しててルーツの黒人ブルースがベースなのね。そういう嘘のない真直ぐな「音楽を作る姿勢」が今の今迄続いているのは偉い、と思う。それと、仲間意識が強い。日本では音楽以上に彼らを信望している一因と思う。初期からズッと支えていたサブメンバーのイアン・スチュワートの追悼に参加している姿を見るとこちらも熱くなる。
そういうストーンズも70年中盤あたりにはセールズも伸びず低迷していた時期がある。その頃ボクは六本木にあったレコード会社に行く用事があり度々ストーンズ担当ディレクターの席にお邪魔したけど、「新作(「山羊の頭のスープ」のこと)全然駄目ですねえ。ヒット曲(「アンジー」のこと)は良いんだけど、アルバム駄目ねえ」ジャケットも最高だし、知名度も凄いし、ヒット曲もあったのに。もう当時は音楽が完全に違う方に行っていた、のに苦しんでいた時代なんだろうなあ。そういう時代も経て今のストーズンがあるんだけど、それを考えると更に凄いと思う。低迷たってレベルはわかんない。
この50年で世界に一つしかそういうバンドがいないと考えれば、バンドとは限りなくそれ(1)が不可能なんだと思う。
「1」とは、デビューしてすぐに大スターで、ほぼ毎年良い曲発表&ヒット曲があって、ライブはいつも満員で演奏が面白くて、話題になる様なニュースソースがあって、セレブで知名度あって、メンバーの信頼感があって、お金の問題をクリアし、バンドのイメージがほぼ統一されていて、健康問題も乗り越え70代になってもワンマンの大会場でのライブが可能なバンド。

ワールドプレミアの様子。感じが良いとは言えないけど、圧倒的な何かはある、よな。


ローリング・ストーンズ、50周年記念の写真展