U2 and Friends

続いてU2。すごく沢山あったなあ。CD singleが妙に沢山ある。曲を聴かせる事に執念さえ感じる大量のシングル曲。7インチ同時に4枚出してジャケットも少しずつ写真によって違う。大きなデザイン性で圧倒する。特に素晴らしいのは12インチ盤。実験的な楽曲も成功してる。そういうのがコレクターに火をつける。Brian Eno & Daniel Lanois プロデュース作が超ヒットし、ドンドン巨大になって行くバンドが、新しい事をドンドン取り入れ、「賭け」に勝っていく度胸が良いバンドだったってことだな。
そもそもEnoに任せること自体に単なる冒険や期待ではなく、バンドの音楽的センスの高さ、を感じる。その制作ドキュメントを記録したビデオを見ると若いBonoたちが二人の辣腕プロデューサーとのやり取りが凄く「青」くて可笑しい。
このビデオに映っているBrian Enoの美しいこと。しかも世界の先端の音楽家憧れの的。アシスタントのDaniel Lanoisは今やEnoに代わって先端にいる。先端は先端など探していない。音楽でつながってる。彼らの「引き出し」の中にある具体的な構想。世界の事象から医学、デジタル技術の最先端情報に辺境の音楽。
倫敦で和蘭写真師Anton Corbijnと仕事で会った時、彼が運転する車で移動中、U2の話をした。「ミリオンダラー・ホテル」が聞こえた。彼らの関係そのものが僕の憧れだった。これもU2の勇気の賜物なんだ。
映像はDaniel Lanois曲をBonoが歌うバージョン。ボクはLanoisが歌うバージョン(コラースがBono)が好き。