新しい音楽を創る

いつも「ライブには音楽の全てがある」と云いながら、仕事で1日3本のライブを見ていた時には、楽しめるどころか、客層やその反応を見るのが精一杯で退屈というより、肉体的にも目一杯だった。それでも行っていたのは、若い奴の頑張っている現場の面白さだった。
ライブでのMC(本来は前説のこと)が苦手。つまり「お喋りが楽しいと思う派」ではない。強い凄い演奏や歌が聴きたいのに、何故にこんなに客に愛想が良いのか?かが、わからなかった。(独創的で面白いのは佐野(元春)さん。言葉が何かを描いている。歌う言葉にもビート感がある。)
もう最近はライブにも行ってない。好きなバンドの演奏をDVDで見るのもない。でも、そういう屁理屈を超えた凄いのが見たい、とはズッと思ってる。新しい音楽が世界には沢山あって、彼ら音楽を聴きたい人は世界に低く見積もっても10万人はいる。今時のロックバンドを名乗る人があまりにも音楽の可能性を知らないで遊んでいる間に、音楽を作ってみたい、という気になってしまった。
デジタルに溺れず、今迄の技術にもこだわり過ぎず、絶対的に新しいハッとするような音楽。「おとな音楽」なんだけど、でも落ち着いてもいない。激しい衝動から寡黙な絶景迄を取り込む。
ボクが演奏する訳では無いし、する気もない。あるのは創ってみたい、という(今のところ)衝動。現在進行中。水彩画が一旦停止で、3年以内に6作を目標。来年夏以降に発表の予定。予定は未定。成功を考えた時点で中止。