アジア2番目の1番

韓国人歌手PSYが、UKチャートで1位に。韓流勢力が欧州に浸透、を証明した、というニュース。新しいのが1位になるのが力の原理。韓国と言えば、カリスマビジュアル系ロッカーのソ・テジさえ知らない人は多い。あの妙なラッパー(イ・パクサ)など聴いた人さえ忘れている。サムルノリ(伝統芸術)が韓国のシンボルだった時代が懐かしい。大久保周辺の「韓国通り」に群生した韓流ファンは、そういう歴史などには一切興味は無い。あるのは「わたしの○○さん」なので、ブームがさめれば、あの通りは前の静かでジメジメしたゴールデントライアングルに戻る。
韓国勢力は食っているモノも違うし根性が違う。根性でチャート1位になれる訳ないのだが、かつての「明太ロック」に似てる感じもしないでもないし、こちらの方が「激辛」。チャートの上がり方も急速沸騰だ。
アメリカとイギリスのチャートの違いは、懐メロや外国の曲が急に盛り上がってチャートを駆け上がるのがイギリスだ。最近はなかったが、90年代までは年に数曲はあったなあ。妙なモノにも手を出す。アメリカより貪欲なリスナーなんだろうなあ。(PSYはアメリカでは2位だったらしい。)
今の日本にこうした懐メロが出てくるのはTVCM。CDショップでは目立たないが(?)通販では派手だ。ボックスセットは最初に聴いていた世代に向けた商品群だ。(バッハの250枚組みは別)

図版はイタリアの懐メロ。女優Pier Angeliの「イタリア」というアルバム。彼女はジェームス・ディーンの彼女だった人。歌は下手だが味があって雰囲気も良い。フランスのジャンヌ・モローと同じくらいのオススメですね。