女声2

いろいろ思い出したので第二弾。
大貫妙子さん_ボクの周辺には「妙子」さんが多い。母親もそうだし、先生とか知り合いとか。「渡辺さん」くらい多い。多いんだけど、特殊な独自性が共通しているように思えてならない。母親は自分ではあまり言わないが、アーティストになりたかった、らしい。自分が出来る好きな事を静かに追求しているタイプで共通、かもなあ。
学生時代にクラスメイト4人で吉祥寺に暮らしていた頃(3人ロン毛の時代)、友人TがシュガーベイブのLPジャケットを飾っていた。彼曰く「このジャケットの絵を描いているのは、多摩美の荒井さんという人やでぇ〜」(注:彼は芦屋出身のボンボン/荒井さんはユーミンのこと。)今考えれば、山下達郎はじめ周辺には大滝詠一坂本龍一など凄いメンツ達が大勢いた。大貫さんもその一団の中で音楽を育てて来たんだなあ。そして皆ニホンを代表するミュージシャン・アーティストになって今でも活発な活動を続け、音楽界に大きな影響力を放っている。こういう人たちが東京の人というのは共感出来る部分が多い。
「Nippon」で言えば矢野顕子さん中島みゆきさん、竹内まりあさんなど凄い人もたくさんいます。奥の深い「歌の世界」MUSEUM of modern musicのアーカイブを見るとでもやっぱり圧倒的に男社会なんですね。このサイトは60年以降のミュージシャンの独立以降。調べていくと、戦前は芸者さんや民謡歌手くらいで、女性シンガーは映画スターがメイン。つまり時代的には(子役スターから始まった)美空ひばり以降なんですねえ。つまり女性の社会進出と平行してシンガーが職場に出て来れる、という非常に端的な状況なので、これからはドンドン出てくる、ということでしょうねえ。
だから、今から30年以上も前の人は凄いんだなあ、と思う訳です。職業として出てくるだけでも大変な時代に、男社会という僕らには無意識な壁を乗り越えて圧倒した「なでしこ」な訳です。