レイハラカミ

ハラカミさんが亡くなって10ヶ月、今頃になって急に悲しい寂しい感じになった。急にシンパシー感じてる今日この頃なんです。音楽が急にスッと入ってきたからなんですね。Richard D. Jamesみたいに音が未来的だったし、逆にこだわっていた旧式コンピュータから発する感じも独自だったし、いろいろなセッションも楽しかったし、って思うとやっぱり急に寂しい。お葬式やお別れの会も伝え聞いていないので自分の中でズッと燻(くすぶ)るんだろうなあ。
ただし、映像作品は映像が追いつかなかったんだろうか。音と絵が合えば良かったんだろうけど。
例えば、CGの人ではなく新しい雰囲気に飢えているファッションカメラマンが撮る、とか、コンピュータ使った事のない美術家がコラージュすると出てくるトンでもない合成とか。
昨年の細野さんのクリップ「悲しみのラッキースター」は、その点の百戦錬磨の達人集合な感じがする。8mm画質(カメラはシングル8もしくは、複数混ざっているかも)とデジタル処理と手描きと昔のアーカイブの素材もミックスして上手に細野さんのパーソナリティを引き出している。細野さんのコミック漫画的な要素は理解しているとは思えなかったが、逆に細野さんが通じないギャグを楽しく演じて、それを昔っぽいという典型的な形に収める事で細野さんの作品になっている。アレをやり過ぎると映像の人の作品になってしまう。
ハラカミさんも、これからもっといろいろな映像の人と・・と思えるだけにそれが残念だなあ。

Lust

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