ラナからキャスリンに


今年デビューした人ではLana Del Reyは印象的。暗くて重い。「Born to Die」はヒットしたから聴いたけど、ラジオから流れるような楽しい感じではないな。
このラナ・デル・レイのジャケ写見て、ジョン・ウオータースの「シリアル・ママ」のキャスリーン・ターナーを思い出した。超潔癖なママが潔癖さゆえに犯す殺人とクリアな映像とのギャップに同種のモノを感じた。「シリアル〜」は殺し方が凄い。特に印象に残っているのは、男子トイレで用を足している男を後から暖炉の火かき棒で刺し、心臓が飛び出るのを懸命に捨てるシーン。「現実とはこのくらい妙な感じ」を非常にわかって作っている。映画でしか出来ない技で、ボクは好き。
ジョン・ウオータースの近作は、日本公開していないのも彼らしい。学生時代に見た「ピンクフラミンゴ」はとにかく面白かった。スカトロだ。見る見ないでは大袈裟に言うと人生随分違う(筈)。