デザインの錬金術

イギリスのグラフィックデザイナー、ヴォーン・オリヴァーは耽美的な風合いを操るデザイナー。イギリスのインディレーベルの「4AD」(フォーエーディ)のほとんどアーティストを手掛けていたこともある。 Cocteau TwinsやThis Mortal Coilのジャケットが有名。イギリスで多くのジャケットを手掛けているからDiscogsで調べられるのかと思いきや、データは見つからず。そのかわり自分のがあった。
http://www.discogs.com/search?q=Hiroshi+Sunto&btn=&type=all

それはそうと、オリヴァー作品の凄いところは、「不思議な風合いなのにどうやって作ったかがパッと見わからない」ところ。ボクの分析では先ず「朽ちた素材」の撮影〜素材そのものを加工(薬品や印刷など)〜多重画像を編集(モンタージュという)〜印刷テクニックを極端に使用。
例えば、暗い場所で流木を水に浮かべガソリンを垂らして逆工でレンズ開放で撮影〜そのプリントに岩絵の具の粉末まいてもう一度デジタル撮影〜画像データから「青」の部分だけ撮りだして特色(青金)とかでマット紙に印刷、とか。