話題の広告について

ベネトンの広告で表現したいことはわかるし、表現力もすごいけど、アレはただ凄いだけだ。広告にもなっていないし、表現としては「悪ノリ」でボクは嫌い。一見純粋に見えることを操作して無責任な表現をしてみたかった、と感じた。
良いとか、悪いとかは個人的な〜と言う人いますが、ポスターとか雑誌広告などは、多くの人に向けて不特定に告知しているので、一般的にいうところの社会的な場での発表で、「公の場での一般的な表現の尺度を持って」となる。だから「なんでも表現していい」とはならない。力を持っている側がその力で押し切った場合はファシズムで、ファッションがファッショになっている。元々ファッションという単語自体がファッショからきているものらしいが、ファッション業界には、知性がえぐれている人が割にいる。(それも魅力にもなるのだが)この件は話題にすればするほど作りが喜んだりするから、皆それを知っていて黙っているのかも。
ベネトンは以前もトスカーニ氏が結構エグイ広告出していて一般からのひんしゅくと反発をバネにしているフシがある。彼は70年代ファッション誌「ELLE」で素敵な写真を撮っていた。ファッションの先端を探しているうちに「時代の必要悪の効果」を受信した人なんだろうなあ。