今、音楽は鳴っているか?

今まで我を忘れて音楽の中にどっぷり入って、酒も飲んでいないのに、ステージの上にいた、というのが一回だけある。NYCのSOBというクラブで、マハラティーニ&マホテラ・クイーンズのライブ。時は1989年。パルコのコマーシャルに出演する前であった。
日本ではまず無いなあ。これだけ聴いていてそうならないのは「音楽」が好きじゃないのかも。浮かれている人を見ると、羨ましい。
日本語が音楽に乗るのには、かなりの精神的な能力を要する、と感じてる。
ボクが小学生時代に見た、外人のライブ(Ike & Tina Turnerなど)には、「オレ等あ、遠くから来たけど言葉わかんねえし、迫力と気合いで圧倒してやろうぜ。アジア人がロックわかんなくてもソウルはわかるんだろう?」という純粋な確信と疑問がうごめいていた様なライブだった。小学生でもそのくらいのことはわかった。既に出来上がった世界で予定を組んだり、計算している内は面白くないなあ。真っ裸な状態がライブなんだと思う。