BBからABBA〜アライヴァルへ

BS番組で「ABBA」の特集を見た。ABBAは4人組で、70年代に数々のヒット曲を出し、ビートルズプレスリーマイケル・ジャクソンに次ぐ多くのレコードを売ってきた(数億枚)スエーデンのグループ。世界中に多くのコピーバンドがいて、数年前にも日本にも公認の完コピ(完全コピー出来る)グループ(アライヴァル)が当時を完全に再現するというイベントがかなりの話題に。「マンマ・ミーヤ」(日本では劇団「四季」公演)みたいに全編ABBAの曲を使った舞台やドラマの挿入歌など解散から30年経つ今でもエバーグリーンの輝きが薄れない不思議なグループ。日本のロックファンも70年代ラジオでABBAの曲を無意識に拒絶出来ない不思議な感覚で聴いていて人は少ないと思う。
番組は、北欧に昔から伝わる女性のハイトーンヴォイスである「森の声」を紹介しながら、現在コピーバンドでその音楽を継承している人の「魔法の秘密」を自ら作る楽しさや不思議さ。その魅力を科学的にも解明しようとしている。
メンバーの男2名はビョルン&ベニーというフォークデュオで知られヒット曲もあった。数年後BBがABBAになって出てきたのは、ムーミンみたいに途中で「大きな流れ星が降った」かのような北欧的な雰囲気が漂っていた記憶有り。メンバーそれぞれがロックバンド、コーラスグループ、ジャズシンガーにロックオペラ出身という様々な音楽性が混じって持ち味を生かした合体が産んだ結晶なんだろう。本当に音楽の好きな人はこういう音楽も理解できる人だと思うなあ。