三菱ダイヤモンド・サッカー=カウントダウンUSA


ガキの頃、スポーツと言えば「野球」「相撲」「ボクシング」が3大人気スポーツで、この3大スポーツは今では考えられないくらい人気があった。というか、この3つが大衆の憧れ。相撲はNHKだけじゃなく民放全チャンネルで同時生中継だし、ボクシングもほぼ各局ゴールデン帯での目玉番組で、野球は巨人戦のみだけど、晩飯のBGVの定番。という時代。戦後の「プロレス」ブームから高度成長時代突入と、いろいろスポーツはあったけど殆ど関心なく「バレーボールは神社のお祭り」に思えたし「柔道は美術と正反対な方向性」だし「テニス」はお嬢さんスポーツにしか見えなかった。(その時の話ですよ)そこにメキシコ五輪(1968)でサッカー銅メダルという快挙があった。
もうブラジルもオランダもイングランドもドイツも強いのに何故日本がメダル?釜本に杉山に横山がいた。しかも釜本は得点王だった。テレビ東京の「三菱ダイヤモンド・サッカー」(岡野俊一郎の解説)で世界の凄いプレーは知るようになった。
メダルで盛り上がった「にわかサッカー少年」がイッパイ出てきて、僕の周辺でも「オイ!玉川までマラソン行こうぜ」とか「来週には朝鮮学校と試合だ」とか自分の周りには、現在の「なでしこ騒ぎ」に似た状態が目の前にあった。学年成績トップの3人から誘われて簡単にチームに入るが、与えられたポジションはフルバック。朝鮮戦で相手のシュートを頭にあびて気絶した。同じ年なのに二回りもデカイ身体に圧倒された我がチームはボロ負け。(この時の参加メダルがありそれを見ただけで気絶する直前の光景を思い出す。)と、良い思い出もないしサッカー観戦は海外の試合を観ちゃうなあ。音楽も同じなのは時代的な影響が大きい。