ロンドン77年〜79年頃

ボクと同年代でロンドンのポストパンク世代のバンドWIREは、アメリカから飛び火したパンクがロンドンに元々根付いていた「反権威思考」がパンクの後押しもあって、より固い頑なな「反商業主義」と結びついたバンドだった。
1979年には新作輸入盤も時間差なく入ってきた。(75年までは時間差が大きかった)銀座の勤務先に近いロック専門のレコード屋に当時流行っていたAORの中に混じって「154」というアルバムは、何気なく並んでいた。西海岸のバンドだと思って買った人もいた筈だ。ボクも一瞬は不明なバンドという印象はあったが、そこはプロだったので、中身のクレジットとグラフィックを見てロンドンの匂いがしたのを見逃さなかった。中に絶妙な7インチシングルも入っていた。
時代はバブルに向かっていて、まともなヤツは何とかその不穏な雰囲気に飲まれない様に用心していた時代だった。パンクはそれまでのロックとは違っていて「言い訳は通用しない」し甘さはない。WIREの音にも、ロンドンにもそういうヤツはいるぞ的な雰囲気が立ちこめていた。数年前に渋谷でライブを見たが、ロンドンでのライブみたいだった。

WIRE関連
WIRE_Bruce Gilbert, Graham Lewis, Colin Newman, Robert Gotobed_1976年結成
DOME_Bruce Gilbert, Graham Lewis
P'o_Angela Conway, Bruce Gilbert, David Tidball, Graham Lewis, Peter Price
Lewis, Gilbert& Mills_Graham Lewis, Bruce Gilbert & Russell Mills
He Said_Graham Lewis, John Fryer, Bruce Gilbert, Brian Eno
David Sylvian And Russell Mills_Ember Glance: The Permanence Of Memory
Bruce Gilbert, Russell Mills & Shinro Ohtake(NHK番組「わが心の旅/ロンドン”ダブ平”を連れて」You Tube参照のこと)
ソロ
Colin Newman
Bruce Gilbert