トノバン


1980年の加藤和彦の「うたかたのオペラ」のLPを購入。バックバンドは(ほぼ)YMOで、当時は超大作3部作として大いに話題になった。加藤さんはトノバンと言われていた。イギリスのボブ・ディランとして有名だったドノバンみたいなビブラートがかかった声だったからだろうし、時代的にヒッピーの代表をイメージしたニックネームだった。音もさることながら、ジャケットも新時代を迎えた装い。ユーミンYMOはっぴいえんどの先輩先駆のポジションだったし、誰でも知っている超ヒット曲のメインマンだったし、この時期のドンであった。
このジャケットを作っていた奥村さんの事務所に行きたくて、その時の上司で奥村さんの友人でもあるアートディレクターのサイトーマコトさんに無理言って連れて行ってもらった。その時はYMOの「BGM」のジャケットを作っていた。それを先輩二人が話しているのを23才の若手デザイナーは横にいた。
いまこの盤を調べていくと、先ずジャケット違いやこのレコード自体がリミックス盤であったり、某シンガー(しかもよく知っている知人シンガー)とのデュエットが削除されたり、という当時イロイロ様々諸々があったそうな、と知った。
とにかくクリエイティブというのが先ず海外に行くことだった時代で、アッパーな音作りのある種の典型だったのを思い出してきた。次は、あがた森魚さんのレコードが出てきた。見本盤で誰に貰ったのか?調べてみよう。