Peter and the wolf


あのクラシックの有名な曲である「ピーターと狼」のロック版。1975年作。豪華絢爛なメンツ大集合。が主体になっているのは、Percy Jones、Phil Collins、John Goodsallというクレジットを見るとナンのことはないBrand Xではないか。まあ、それは良いとしてGary Moore、Alvin Lee、Stephane Grappelli、Enoも。Enoは狼の役をシンセでやっている。この頃は、オペラや映画でお馴染みの「Tommy」等もあってミュージシャンが何かと組んで「何か新しいことをやろうぜ」的な事が多かった。それが「Do they know It's Christmas」になっていき、アメリカに波及して「We are the world」になっていった。(かなりハショリ過ぎか?でもそんな感じ。)
こういう企画を初めて実行することに対して執念さえ感じる。日本人は基本的に受け身で誰かがやったモノに対して「俺だったらこうやる」的で、単なるマネからオリジナルを作るのが可笑しいくらい上手い。それは最近のサッカーとかスポーツにも感じる。
この「ピーターと狼」も当時はアイドル大集合でテレビ芸能コーナーを賑わしたが、今聴いているのは世界でも数人しかいないと思う位忘れ去られた逸品になっちまった。が、待てよ。何故このメンツなのにRobert Wyattが入っていないのだ?「We are the world」にプリンスとマドンナが入っていない位のラージな疑問が残る。LPの中に入っている絵本的なブックレットはとてもよく出来ている。こういうのを見てジャケットを作りたくなった人は多いと思う。