Ike Turner and The Kings of Rhythm

Ike Turner and The Kings of Rhythm。ティナ・ターナーの元夫でダメ男の代表みたいに言われているけど、俺は全く違うと思うな。センスが良いんだけど、だらしないだけ、だと思う。ティナ・ターナーを発見しただけでも評価できる。何しろアメリカで現役で最も長いキャリアの持ち主と言われるシンガー、ティナも高校生の時に六本木だったかで見た時はビーチクは見えるし、下品だしで、好きじゃなかったけど、ストーンズCCRのカバーはイケテいた。その頃、アイクは「冴えていた」。かつてミック・ジャガーがアイクのバンドを見て「俺たちもあれくらい演奏できたら良いよなあ」ってキースと話していたのは何かの映画の中のシーンだ。
で、ひょんな事でお茶の水で時間をつぶしている時に駅前のディスクユニオンで「Legendary Ike Turner and The Kings of Rhythm Hey Hey」を発見。2枚組みのコンピで、Discogなんかにも出てこないから廉価版ぽい。今で言うクラブ受けするけどCDを売るのは上手くない、ってバンドなんだろう。ティナは入る前だし、いろいろなバンドに影響されて音を探っているバンド作り、って感じのバンドの記録。ジャケも下手なイラストなんだけど、(この頃は違うと思うけど)クラブなんかじゃ暗くて写真なんか撮れない。フィルムの感度も低いし、レンズも暗い。だから、思いっきり雰囲気出した感じの絵を描くしかない、って時代は良いよなあ。今じゃ誰でも撮れちゃうモンキーマジック